九州大学 研究者情報
発表一覧
須磨 紫乃(すま しの) データ更新日:2021.06.28

助教 /  歯学研究院 歯学部門 口腔保健推進学講座


学会発表等
1. 須磨紫乃,古田美智子,竹内研時,山下喜久, 後ろ向きコホート研究におけるメタボリックシンドロームの発症と現在歯数との関連, 第24回日本歯科医学会学術大会, 2021.09.
2. 須磨紫乃,古田美智子,竹内研時,山下喜久, メタボリックシンドロームの発症と現在歯数および摂食速度との関連, 第69回日本口腔衛生学会・総会, 2020.04.
3. 須磨紫乃,古田美智子,竹内研時,岩佐康行,冨岡未記子,山下喜久, 施設高齢者における栄養状態、認知機能、及び嚥下障害が死亡リスクに与える影響, 第29回日本疫学会学術総会, 2019.01.
4. 須磨 紫乃,古田 美智子,竹内 研時,竹下 徹,柴田 幸江,嶋﨑 義浩,二宮 利治,山下 喜久, 地域住民高齢者における咀嚼機能と低栄養の関連性の男女差の検討, 第67回日本口腔衛生学会・総会, 2018.05, 【目的】近年の研究では、高齢者の咀嚼機能の低下は低栄養のリスクになると言われており、さらに低栄養の割合は男女で差がみられることが報告されている。しかしながら咀嚼機能と低栄養の関連性について男女差に注目して検討した研究は少ない。そこで本研究では、高齢者における咀嚼機能と低栄養との関連を男女別に検討した。
【方法】平成24年度久山町住民健診で受診した60~89歳の1,388人(男性:663人、女性:725人)を分析対象者とした。咀嚼機能は咀嚼可能食品数と現在歯数で評価し、栄養状態はBMI(Body Mass Index)を用いた。目的変数に低栄養のおそれあり(BMI<20.0)の有無、説明変数は0~9個(咀嚼不良、軽度不良群)、10~14個(軽度良好群)、15個すべて(良好群)の3群に分けた咀嚼可能食品数と0~9本、10~19本、20本以上の3群に分けた現在歯数を用いて男女別にロジスティック回帰分析を行った。
【結果】低栄養のおそれありの者は男性で78人(11.8%)、女性で139人(19.2%)だった。年齢、喫煙、飲酒、運動、職業の影響を調整した結果、男性において咀嚼良好群に比べて咀嚼不良、軽度不良群は有意に低栄養のおそれありと関連し(オッズ比2.50、95%信頼区間1.08—5.81)、現在歯数と低栄養のおそれありは関連がみられなかった。女性では咀嚼機能食品数と現在歯数はどちらも低栄養のおそれありとは関連がみられなかった。
【結論】本研究では、男性において咀嚼機能食品数と低栄養の関連がみられた一方で、女性では関連はみられなかった。女性は男性より食事への関心がある者の割合が多いことが報告されており、男性では口腔状態が低栄養に大きな影響を与えるのではないかと考えられる。また、咀嚼機能食品数は現在歯数よりも低栄養に強く関連していたことより、高齢者の低栄養には現在歯数だけでなく咀嚼に関する様々な因子が関連すると考えられ、咀嚼可能食品数は低栄養の簡易な予測因子となる可能性がある。.
5. 須磨 紫乃,古田 美智子,竹内 研時,岩佐 康行,山下 喜久, 要介護高齢者における義歯の装着と認知機能との関連, 第66回日本口腔衛生学会・総会, 2017.06, 【目的】近年、咬合状態が認知機能低下に関連するという報告がなされるようになった。そこで本研究では現在歯数の少ない者における義歯の装着が認知機能に及ぼす影響を検討した。
【方法】福岡市内の高齢者施設の要介護高齢者165人(平均年齢:87.5±7.6歳、男性:27人、女性:138人)を対象者とし、2013年9月~2014年3月に調査した。情報収集は施設職員に生活習慣や既往歴などを質問紙票によって調べ、専門の歯科医師が口腔内診査を行った。統計解析は現在歯数が20本以上の群(41人)、10~19本で義歯を使用している群(18人)と使用していない群(19人)、10本未満で義歯を使用している群(64人)と使用していない群(23人)の5群に分け、認知症の重症度の評価方法であるCDR(Clinical Dementia Rating)との関連を性別、年齢、BMI、嚥下機能低下の疑いの有無、糖尿病の有無を調整した多変量対数二項回帰分析にて検討した。
【結果】重度の認知症と想定されるCDRが3の者は、上記の5群の中で、それぞれ11人(26.8%)、6人(33.3%)、13人(68.4%)、22人(34.4%)、14人(60.9%)であった(P=0.005)。現在歯数20本以上の群に比較して、10~19本で義歯を使用していない群(Prevalence Ratio[PR]:2.25、95%信頼区間[CI]:1.23-4.13、P=0.009)、10本未満で義歯を使用していない群(PR:2.08、95%CI:1.13-3.85、P=0.019)では、CDRが3となるPRは有意に高かった。一方、義歯を使用している場合には、10~19本の群(PR:1.15、95%CI:0.50-2.67、P=0.737)、10本未満の群(PR:1.22、95%CI:0.65-2.29、P=0.532)のいずれの群においても有意な関連は認められなかった。
【考察・結論】本研究では現在歯数が20本未満の者では、現在歯数にかかわらず義歯の装着の有無が認知機能の低下に関連する可能性が示唆された。本研究は横断的検討であるため、今後認知機能の変化や認知症の発症などを経時的に検討する必要がある。.
6. 須磨 紫乃,渡邊 裕,平野 裕彦,枝広 あや子,白部 麻樹,本川 佳子,木村 藍,松下 健二,荒井 秀典,櫻井 孝, アルツハイマー型認知症(AD)とレビー小体型認知症(DLB)の食行動特性の比較検討, 第30回日本老年学会総会, 2017.06, 目的:近年認知症の人の食支援に関して様々な議論がなされているが、その根拠となる研究はまだ少ない。認知症は原因疾患によって異なる症状を呈し、食行動に関しても特徴的な変化が見られる。そこで本研究では、アルツハイマー型認知症(AD)とレビー小体型認知症(DLB)に注目して食行動関連障害の状況とそれに関連する項目を比較検討した。
方法:対象は2013年7月~2016年2月にAセンターもの忘れ外来を受診したAD患者1,612名とDLB患者170名である。基本属性および食行動関連障害の状況は質問票により収集し、体組成はBIA法により測定した。臨床心理士が包括的機能評価を行い、認知症の診断は各種検査結果を元に専門医が行った。統計解析では、AD、DLB別に連続変数はt検定またはMann-Whitney のU検定、カテゴリー変数はカイ二乗検定により比較検討した。有意水準は5%とした。
結果と考察:DLB患者はAD患者に比べ、食欲や栄養状態、便通が有意に不良であり、体重は有意に低く、嚥下障害や咀嚼障害を有する者の割合が高かった。また既往歴では糖尿病の既往のある者の割合がDLBで有意に低く、血液データでは赤血球数、ヘマトクリット値、総コレステロール、LDLコレステロールがDLB患者で有意に低値であった。食行動に関する項目では、食べるペースの乱れや時間や特定の食物への固執などに関して有意差は認められなかったが、「食具の使用の失行」や「一口量が不適切」、「パックの開け方やストローの刺し方(概念・方法)が分からない」という困難を抱える者の割合がDLBにおいて高かった。機能的評価ではDLB患者において基本的ADLや手段的ADL、うつ傾向、転倒スコア、Time Up & Goが有意に低下していた一方で、MMSEに有意差は認められなかった。
【考察・結論】AD患者とDLB患者において性・年齢・認知機能(MMSE)に差は認められなかったが、食事・栄養、機能的・心理的評価、運動機能、既往歴、血液データの様々な項目で差が認められた。特に、DLB患者ではより多くの項目で悪化が認められた。DLB患者において有意に悪化していた嚥下障害や咀嚼障害はパーキンソン症状、便秘は自律神経症状、「食具の使用の失行」や「一口量が不適切」といった食行動はパーキンソン症状や実行機能障害、視空間認知障害の関連、食欲の低下は抑うつ症状に起因するものと考えられ、それによって低栄養リスクとなっていることが示唆された。今後は認知症の原因疾患による食行動の特徴の違いを考慮し、適切な支援を考えていく必要がある。.
7. 須磨 紫乃,古田 智子,竹内 研時,冨岡 未記子,岩佐 康行,山下 喜久, 口腔内湿潤度が肺炎発症に及ぼす影響, 第27回日本疫学会学術総会, 2017.01, 【背景・目的】近年高齢者の肺炎発症に対し、口腔内細菌の増減を左右する口腔内湿潤度がリスク因子であることが知られている。いくつかの報告では口腔乾燥と肺炎との関連が認められている一方で、肺炎の発症に影響を与える嚥下障害により唾液量が増加するとの報告もある。さらに多くの報告は横断的な検討によるものである。そこで本研究では口腔内湿潤度と肺炎発症との関連を、高齢者施設入所者集団のコホート研究により検討した。
【方法】対象は福岡市内の高齢者施設入所者175人(男性:29人、女性:146人、平均年齢:87.4±7.5歳、1カ月以内に肺炎を発症した者、ベースライン時に抗菌薬を服用していた者、肺炎球菌ワクチンを接種した者を除く)。2013年9月~2014年3月にベースライン調査を行い、生活習慣や既往歴などの情報を施設職員より収集し、同時に専門の歯科医師による口腔内診査、及び頸部聴診を実施した。肺炎発症は関連病院にて診断されたものを同定した。口腔内湿潤度の評価には湿潤度検査紙(KISO-WeT®)を用い、吸収した唾液によって検査紙が湿潤した長さにより0.0~3.0mm未満を「乾燥群」(31人)、3.0~5.0mm未満を「正常群」(55人)、5.0mm以上を「湿潤群」(89人)の3群に分類し、各群の肺炎発症のハザード比(HR)を性、年齢、介護度、栄養状態、頸部聴診の異常の有無、舌苔の状態で調整して算出した。
【結果】2015年8月までの平均16.0±5.8ケ月の追跡期間中に肺炎を発症した者は40人、それぞれ「乾燥群」で8人、「正常群」で5人、「湿潤群」で27人であった。「正常群」に対する「乾燥群」、「湿潤群」の多変量調整HRはそれぞれ1.92(95%信頼区間0.55- 6.74)、3.57(95%信頼区間1.20-10.61)となり、「湿潤群」でのみ有意な関連が認められた。
【考察・結論】肺炎発症には口腔内湿潤度が影響しており、口腔乾燥よりも唾液量が多いことはよりリスクとなる可能性が示唆された。今回頸部聴診の異常の有無で調整しても唾液量が多いことは独立して有意な関連が認められたが、頸部聴診法はスクリーニングテストであり、特に不顕性誤嚥の検出は難しいため、今後は詳細な嚥下状態との関連も検討していく必要があると考えられる。.
8. Shino Suma, Extension of healthy life expectancy of elderly people, 上海臨床心理士学会, 2017.01.
9. 須磨 紫乃,古田 美智子,竹内 研時,冨岡 未記子,岩佐 康行,山下 喜久, 要介護高齢者における義歯の装着が認知機能に及ぼす影響, 第38回九州口腔衛生学会総会, 2016.09, 【背景・目的】近年、咬合状態が認知機能低下に関連するという報告がなされるようになった。そこで本研究では現在歯数の少ない者において、義歯の装着が認知機能に及ぼす影響を検討した。
【方法】対象者は福岡市内の8か所の高齢者施設の要介護高齢者168人(平均年齢:87.29±7.63歳、男性:28人、女性:140人)。調査期間は2013年9月~2014年3月。情報収集は、施設職員に全身状態、栄養状態、口腔清掃習慣などを質問票に記入してもらい、専門の歯科医師が口腔内診査を行った。また統計解析は、現在歯数が20本未満の者で義歯非装着者に対する義歯装着者のCDR(Clinical Dementia Rating)が3以上になるオッズ比を算出した。
【結果】CDR3以上の者の割合は、現在歯数が20本未満の義歯非装着者と義歯装着者、現在歯数20本以上の者においてそれぞれ62.8%、33.3%、26.8%だった(P=0.001)。さらに現在歯数が20本未満の者における義歯装着者のオッズ比(OR)は有意に低かった(OR:0.30、95%CI:0.14-0.64、P=0.002)。この関連は性、年齢、頸部聴診の異常の有無、脳血管疾患既往の有無、BMIを調整後も有意であった(OR:0.31、95%CI:0.14-0.68、P=0.004)。
【考察・結論】現在歯数の少ない者における義歯装着の有無は、独立して認知機能に影響する可能性が示唆された。本研究は横断的検討であるため、今後認知機能の変化や認知症の発症などを経時的に検討する必要がある。.
10. 須磨 紫乃, 渡邊 裕, 松下 健二, 森下 志穂, 小原 由紀, 白部 麻樹, 本川 佳子, 枝広 あや子, 平野 浩彦, アルツハイマー型認知症(AD)と軽度認知機能障害(MCI)の特性の比較検討, 日本老年歯科医学会第27回総会・学術大会, 2016.06.
11. Shino Suma, Yutaka Watanabe, Hidenori Arai, Kenji Matsushita, Takashi Sakurai, Hirohiko Hirano, Ayako Edahiro, Yuki Ohara, Differential factors affect the appetite in AD and MCI patients, The 12th International Conference of Asian Academy of Preventive Dentistry, 2016.05.
12. 須磨 紫乃, 渡邊 裕, 松下 健二, 荒井 秀典, 櫻井 孝, 認知症患者の食欲に影響を与える要因の検討, 第26回日本疫学会学術総会, 2016.01.
13. Shino Suma, Yutaka Watanabe, Shiho Morishita, Ayako Edahiro, Hirohiko Hirano, Keiko Motokawa, Shoji Hironaka, Daisuke Takagi, Yuki Ohara, Hidenori Arai, Takao Suzuki, Effect of the comprehensive oral care program on oral function and frailty in community-dwelling older adults., The 10th IAGG Asia/Oceania Regional Congress, 2015.10.
14. 須磨 紫乃, 内藤 真理子, 篠壁 多恵, 服部 雄太, 岡田 理恵子, 川合 紗世, 菱田 朝陽, 森田 えみ, 浜島 信之, 若井 建志, Associations of tooth liss and oral health behaviors with BMI in a Japanese cohort: J-MICC Study., 第25回日本疫学会学術総会, 2015.01.
15. Shino Suma, Kenji Wakai, Mariko Naito, Toru Naito, Takashi Kawamura, Masaaki Kojima, Osami Uemura, Haruo Nakagaki, Makoto Yokota, Nobuhiro Hanada, Tooth loss and mortality from pneumonia: a prospective study of Japanese dentists., The 20th IEA World Congress of Epidemiology, 2014.08.
16. 須磨 紫乃, 内藤 真理子, 若井 建志, J-MICC研究(静岡地区)における現在歯数と栄養素摂取との関連, 第63回日本口腔衛生学会, 2014.05.
17. 須磨 紫乃, 内藤 真理子, 若井 建志, 内藤 徹, 川村 孝, 小島 正彰, 梅村 長生, 中垣 晴男, 横田 誠, 花田 信弘, 歯牙喪失と肺炎による死亡の関連―歯科医師集団のコホート研究による検討―, 第24回日本疫学会学術総会, 2014.01.
18. 須磨 紫乃, 内藤 真理子, 若井 建志, 森田 えみ, 銀 光, 福田 奈菜, 杉本 裕香, 浜島 信之, 現在歯数に対するIL-6遺伝子多型(IL-6 C-634G)と喫煙の交互作用, 第72回日本公衆衛生学会学術総会, 2013.10.
19. 須磨 紫乃, 内藤 真理子, 若井 健二, 川合 紗世, 森田 えみ, 銀 光, 岡田 理恵子, 東端 孝博, 中川 弘子, 田村 高志, 福田 奈菜, 杉本 裕香, 浜島 信之, Associations between tooth loss, oral health behaviors and cancer in a Japanese cohort study., 第72回日本癌学会学術総会, 2013.10.
20. 須磨 紫乃, 内藤 真理子, 若井 建志, 川合 紗世, 森田 えみ, 銀 光, 岡田 理恵子, 東端 孝博, 中川 弘子, 田村 高志, 福田 奈菜, 杉本 裕香, 浜島 信之, J-MICC Study(静岡地区)におけるIL-6遺伝子多型(IL-6 C-634G)と現在歯数との関連, 第59回東海公衆衛生学会学術総会, 2013.07.
21. 須磨 紫乃, 内藤 真理子, 川合 紗世, 岡田 理恵子, 銀 光, 森田 えみ, 若井 建志, 浜島 信之, J-MICC研究静岡地区における口腔衛生習慣と現在歯数の関連, 第23回日本疫学会学術総会, 2013.01.
22. 須磨 紫乃, 浜島 信之, 内藤 真理子, 岡田 理恵子, 川合 紗世, 銀 光, 森田 えみ, 東端 孝博, 田村 高志, 中川 弘子, 若井 建志, Significant interaction between LRP2 rs2544390 in intron 1 and alcohol drinking for serum uric acid levels., 第71回日本癌学会学術総会, 2012.09.
23. 須磨 紫乃, 浜島 信之, 内藤 真理子, 岡田 理恵子, 川合 紗世, 銀 光, 森田 えみ, 東端 孝博, 田村 高志, 中川 弘子, 若井 建志, 松尾 洋孝, 森 厚嘉, イントロン1のLRP2 rs2544390が日本人の血清尿酸値(SUA)に及ぼす影響, 第58回東海公衆衛生学会学術総会, 2012.07.

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