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冨川 雅満(とみかわ まさみつ) データ更新日:2023.11.22



主な研究テーマ
汚職犯罪
キーワード:収賄罪、贈賄罪
2022.04~2023.06.
詐欺罪
キーワード:欺罔行為
2009.04~2018.03.
実行の着手
キーワード:実行の着手
2017.10~2019.04.
AIと刑法
キーワード:AIと刑法
2017.04~2018.03.
環境刑法
キーワード:環境刑法
2015.04~2019.03.
EU刑法
キーワード:EU刑法
2015.04~2016.03.
研究業績
主要著書
1. 石井徹哉 編, AI・ロボットと刑法, 2022.12.
主要原著論文
1. 冨川雅満, 不法領得の意思による占有侵害罪と毀棄隠匿との区別 ─効用享受の要否に関する近時の議論から見た裁判例─ , 刑事法ジャーナル, 76, 4-11, 2023.05.
2. 冨川雅満, 財産的損害をめぐる「通説」 : 実質的個別財産説に潜む問題, 法学セミナー, 821, 25-31, 2023.06.
3. #冨川雅満, すり替え窃盗の実行の着手時期 : 進捗度基準説から見た令和4年決定, 刑事法ジャーナル, 73, 19-29, 2022.08, すり替え型窃盗における実行の着手時期について、最高裁決定を題材として、分析を加えたもの。.
4. 冨川雅満, 詐欺罪における欺罔行為と被害者の確認措置, 刑法雑誌/日本刑法学会 編, 61, 1, 36-53, 2021.12.
5. 冨川雅満, 特殊詐欺における受け子の故意, 法学セミナー, 793, 29-36, 2021.02.
6. 冨川雅満, 詐欺罪における欺罔行為の判断基準について
─被害者の共同答責からの考察─, 刑事法の理論と実務, 2, 197-225, 2020.06.
7. 冨川雅満, ドイツ判例に見る詐欺未遂の開始時期
─実行の着手論と欺罔概念との交錯領域─, 立教法務研究, 11, 156-195, 2018.03.
8. 冨川雅満, 詐欺罪における被害者の確認措置と欺罔行為との関係性(三) −真実主張をともなう欺罔をめぐるドイツの議論を素材として−, 法学新報, 122, 3・4, 223-263, 2016.01.
9. 冨川雅満, 詐欺罪における被害者の確認措置と欺罔行為との関係性(二) −真実主張をともなう欺罔をめぐるドイツの議論を素材として−, 法学新報, 122, 5・6, 33-75, 2015.07.
10. 冨川雅満, 詐欺罪における被害者の確認措置と欺罔行為との関係性(一)
−真実主張をともなう欺罔をめぐるドイツの議論を素材として−, 法学新報, 122, 3・4, 183-211, 2015.07.
主要総説, 論評, 解説, 書評, 報告書等
1. 冨川雅満, 財物交付が要求されていない段階での詐欺未遂の成否, 法律時報90巻3号, 2018.02.
主要学会発表等
1. 冨川雅満, 詐欺罪における欺罔行為と被害者の確認措置, 日本刑法学会, 2021.05, [URL], 近時、欺罔行為の肯否を判断するにあたって、被害者による確認措置の有無・程度を考慮する裁判例が散見される。特に、暴力団員によるゴルフ場施設利用の申し込みが問題となった2つの最高裁判例 で、一方で欺罔行為が肯定され、他方でこれが否定されたことは記憶に新しいが、両事案では各ゴルフ場が講じていた確認措置の程度に相違があり、この相違が欺罔行為の肯否を分けたものと考えられる 。
 もっとも、確認措置の有無・程度という被害者態度が、詐欺罪における行為者態度の可罰性を決定づける理論的根拠については、いまだ不明なところが残されている。本報告は、応募者がこれまで行なってきた研究成果を踏まえ 、被害者態度が欺罔行為の判断に影響を与える理論的根拠を示そうと試みるものである。
 すなわち、詐欺罪は、行為者の欺罔行為と被害者の処分行為とが合わさって法益侵害に至る点に特徴を持つ相互関係犯罪であること、そして、欺罔行為は「許されざる情報格差の利用」と定義づけられることから、被害者に期待可能な自己防御(情報収集措置)の履践が欺罔行為該当性に必要であることを検証し、示す。.
学会活動
所属学会名
九州法学会
日本刑法学会
その他の研究活動
海外渡航状況, 海外での教育研究歴
ドイツ・ゲッティンゲン大学, スイス・チューリッヒ大学, Germany, Switzerland, 2018.08~2018.09.
ドイツ・ゲッティンゲン大学, Germany, 2013.06~2015.08.
受賞
DAAD長期研究留学奨学生, DAAD, 2013.06.
岡野敬次郎博士記念奨学金, 公益法人矢野恒太記念会, 2012.04.
研究資金
科学研究費補助金の採択状況(文部科学省、日本学術振興会)
2020年度~2023年度, 若手研究, 代表, 現代型詐欺における刑法学的諸問題の探究.
2017年度~2019年度, 若手研究(A,B), 代表, 詐欺罪解釈における被害者の共同答責の影響について─日独瑞の比較法的研究─.
日本学術振興会への採択状況(科学研究費補助金以外)
2019年度~2019年度, 特別研究員, 代表, 被害者の共同答責が詐欺罪解釈に与える影響について─日独瑞の比較法分析から─.

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