九州大学-研究者情報 [山本一博 (教授) 理学研究院物理学部門]

山本一博（やまもとかずひろ）

データ更新日：2024.04.20

教授　／　理学研究院物理学部門基礎粒子系物理学

総説, 論評, 解説, 書評, 報告書等

山本一博, 銀河分布の精密測定による加速膨張宇宙模型の制限 --バリオン-光子流体の音響振動で探る宇宙膨張の歴史, 日本物理学会誌, Vol.63, No.5, pp.370-375, 2008.05, 現在,観測的宇宙論の分野で標準模型といえば,宇宙項を導入した模型である.この宇宙項の起源は何かという問題は多くの研究者をひきつけている.宇宙項に似た役割をするダイナミカルな自由度を導入した理論模型が数多く提案され,一般にダークエネルギーと呼ばれる.また,重力理論の修正から観測を説明する試みも考えられている.大きな流れとして,精密な宇宙論的観測からダークエネルギーの性質を制限し,その起源を探るための研究が進められている.その中でも,バリオン音響振動(Baryon Acoustic Oscillation)を用いた方法に焦点をあてて最近の研究を紹介する..

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