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JAMIESON DARYL STEVEN(ぜみそん だりる すていーぶん) データ更新日:2021.06.22



主な研究テーマ
金春禅竹の能楽理論が現代マルチメディア音楽演劇実践に適応へ
キーワード:能楽、金春禅竹、現代音楽、マルチメディア・アート、フィールド・レコーディング
2020.03~2022.03.
従事しているプロジェクト研究
Field Recording and the Reenchantment of the World - an intercultural and interdisciplinary approach
2020.03~2020.04
The ongoing ecocide which we, in a state of abject detachment, are witnessing and abetting calls out for artists to reconnect and reengage with what has been deemed valueless by our civilisation: the non-human world. Countering the disenchantment of nature wrought by scientism, human-centrism, and above all capitalism necessitates a dissolving of the barriers we set up between ourselves and our environment, a task which can be only accomplished via religion or art. Field recording is, I will argue, a genre of music well-placed to take on this role.
In this paper, Toshiya Tsunoda’s exemplary Somashikiba (2016) – recorded in locations forgotten by civilisation – will be examined via interpretive tools adapted from Ueda Shizuteru’s Kyoto School aesthetics and Takahashi Mutsuo's poetics. Ueda’s philosophy offers a way of understanding perception which eliminates the subject-object division. Takahashi’s project of recovering the spirituality of place through poetry is a model of historically- and politically-engaged art. Looking, as these contemporary Japanese thinkers have done, to the pre-capitalist, pre-formalist past to rediscover (sound) art’s relationship as a medium which reconfigures the listener’s perception of reality, I will argue for the urgency of sound art such as Tsunoda’s which aids in the reenchantment of the world to a future beyond capitalist, humanist ‘civilisation’.
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研究業績
主要原著論文
1. Jamieson, D., Hollow Sounds: Toward a Zen-Derived Aesthetics of Contemporary Music, Journal of Aesthetics and Art Criticism, 10.1111/jaac.12581, 76, 3, 331-340, 2018.08, [URL].
2. Jamieson, D., Marketing androgyny: The evolution of the Backstreet Boys, Popular Music, 10.1017/S0261143007001286, 26, 2, 245-245, 2007.05, [URL].
主要学会発表等
作品・ソフトウェア・データベース等
1. ゼミソン・ダリル, Ro, 2021.04
ピアノソロ。
演奏時間:72分
委嘱:Cheryl Duvall.
2. ゼミソン・ダリル, 7つのミニアチュール, 2020.05, 芸術活動.
3. ゼミソン・ダリル, 狐紅, 2020.01
クラリネット、アコーディオンのためのデュオ, 芸術活動.
4. overall editors of the project: Gene Gort and Ken Steen Daryl Jamieson (and more than 100 other sound- and video-art creators), ローマクロスター(2019年8月21日), 2019.10
2019年10月28日、Gene Gort氏とKen Steen氏が主催した『Then, What If?』というオンライン・マルチメディア・グループ作品に於いて初演されました, [URL].
5. Composer, field recording, sound engineer and video direction: Daryl Jamieson Performers Aoi Nishimura (flute) Nagisa Unagami (oboe and cor anglais) Ryuta Iwase (clarinets) Hidetaka Nakagawa (bassoon) Kei Kondo (horn) produced by atelier jaku, 歌枕4:セント・ダンストン・イン・ジ・イースト, 2019.05
「歌枕」は、8世紀に始まる和歌の伝統において、歌の中で詠われた地名を指す。聖地や大事件が起きた場 所は、歌に詠み込まれることによって、長く人々の記憶に留められた。歌人が歌のうちに響かせたそれらの 地名は、過去数百年もの間繰り返し用いられてきた。幾世代にも渡って、詩人や作曲家、能作者らがさまざ まな作品に上らせてきたのである。地名(歌枕)の周辺には、こうして次第に間テクスト的な言及が堆く積 み重なっていくことになったのである。
この「歌枕シリーズ」において私は、国の内外を問わず、名高い物語の舞台へ赴き、まずフィールド・レコー ディングを行った。続いてそれらの録音をもとに、私はいくつかの作品を書いた。これらの作品は、長い時 間をかけてある場所と結び付けられるに至った連想や場、時間に対して、現在の我々が向ける想いを扱った ものである。場から連想される理想と、実際には期待はずれとも言える現実を前にした時に感ぜられる精神 的な懸隔を扱ったもの、とも言い換えられよう。
「歌枕4:セント・ダンストン・イン・ジ・イースト」は、ロンドンのシティ、セント・ダンストンズ・ヒ ルにある庭園を舞台とした作品である。ここは千年以上もの間聖地であった。現在の教会は12世紀前半に建てられたが、以後何度も修復の手が入っている。特筆すべきは1666年のロンドン大火後、イギリスを代表す る建築家のサー・クリストファー・レンが魅力的な塔を再建したことであろう。第二世界大戦中、ドイツ軍 による空爆で、全ての屋根と壁の殆どが破壊されたが、レンの塔は残った。現在、同教会の廃墟には見応え ある庭とベンチがあり、戦争の持つ破壊性と自然の回復力とを人々に想起させるものである。
この作品は6楽章からなるが、各楽章に題名が付けられている。カトリックの歴史と、サウンド・アーティストFizz Margeresonがフィールド・レコーディングを行った時間を呼応させるべく、聖務日課という毎日 の祈りの名を使った。「テルチェ(三時課:午前半ばの祈り)」、「セックスト(六時課:正午の祈り」、そして「ノネ(九時課:午後半ばの祈り)」がそれである。さらに各楽章には、作曲時にセント・ダンスト ン・イン・ジ・イーストの庭園に実際植わっていた植物のうち、シェイクスピアが言及していた植物を選り、 彼の作品から該当箇所を引用、副章題として付した。, [URL], 芸術活動.
6. Composer, audio and visual fixed-media editor: Daryl Jamieson Performers at the premiere performances: Miyama McQueen-Tokita - bass 17-string koto Amahl Arulanandam - cello Cheryl Duvall - piano/co-artistic director Terry Lim - flutes Nathan Petitpas - percussion Anthony Thompson - clarinet Ilana Waniuk - violin/co-artistic director Video: SoundStill Productions (Tim O'Reilly) Audio: Paul Hodge, 歌枕5:鎌倉山, 2019.09
「歌枕」は、8世紀に始まる和歌の伝統において、歌の中で詠われた地名を指す。聖地や大事件が起きた場所は、歌に詠み込まれることによって、長く人々の記憶に留められた。歌人が歌のうちに響かせたそれらの地名は、過去数百年もの間繰り返し用いられてきた。幾世代にも渡って、詩人や作曲家、能作者らがさまざまな作品に上らせてきたのである。地名(歌枕)の周辺には、こうして次第に間テクスト的な言及が堆く積み重なっていくことになったのである。
この「歌枕シリーズ」において私は、国の内外を問わず、名高い物語の舞台へ赴き、まずフィールド・レコーディングを行った。続いてそれらの録音をもとに、私はいくつかの作品を書いた。これらの作品は、長い時間をかけてある場所と結び付けられるに至った連想や場、時間に対して、現在の我々が向ける想いを扱ったものである。場から連想される理想と、実際には期待はずれとも言える現実を前にした時に感ぜられる精神的な懸隔を扱ったもの、とも言い換えられよう。
「鎌倉山」は現在の鎌倉山とは違い、伝統的には現在、鶴岡八幡宮がある場所をそう呼んでいたらしい。鎌倉山を歌枕とする和歌には、木を切ったり削ったりする音、草刈り、鳥の鳴き声や雲が現れる。「鎌」は勿論、動詞の「刈る」と関わるのであろう。鎌倉に6年間住んでいた私の見たところ、八幡宮は過度に商業主義的になったようで、聖域というより観光地と言った方が良さそうである。とはいえ、境内の中では神道の起源を思い起こさせる自然もある。本作品のオーディオ・ヴィジュアル・レコーディングは鎌倉山の伝統的なイメージと現実の間の緊張を経巡りながら、楽器はそれにコメントするように奏される。
鎌倉山に集中しつつ、八幡宮より1.5キロほど東にある小さな神社、鎌足神社の映像を三つ、短く挿入した。鎌倉の創設神話に関わる「鎌」が埋められたと言われるこの神社は穏やかで、観光客はあまり来ず、自然豊かなところである。日本の精神的生活のに関して私は部外者のままだが、ここは鶴岡八幡宮より神道の伝統的な原理に近い神社だと感じている。
何れにせよ本作は古今の「鎌倉山」に関連づけられた作品で、現在から現代人が想像する過去までを遍歴するという構成をとる。つまり、ぼやけて無目的的、鳥居の朱色に染まった現代の雑音から、明るく豊かな緑色のものとして想像される過去へ、期待される未来へと、大きく広がっていくのである。, [URL], 芸術活動.
その他の優れた研究業績
2020.03, モントリオール在住のピアニスト、八坂公洋氏が「モザイク」というCDをリリースしました。私が2012年に作った「山桜花」という曲もCD入っています。.
学会活動
所属学会名
カナダ音楽センター
カナダ作曲家会協議会
日本音楽学会
美学会
European Network of Japanese Philosophy
日本現代音楽協会
学会大会・会議・シンポジウム等における役割
2019.05.02~2020.05.10, International Society for Contemporary Music, Other.
その他の研究活動
海外渡航状況, 海外での教育研究歴
Visby International Centre for Composers, Sweden, 2019.08~2020.08.
受賞
ICOT 2020 Call for Scores, ICOT, 2020.06.
一柳慧コンテンポラリー賞, 2018.01.
研究資金
競争的資金(受託研究を含む)の採択状況
2021年度~2021年度, アサヒグループ芸術文化財団, 代表, 改修完了の音響特殊棟をにおいて 8 月 20 日(金)から 22 日(日)までに 5 つの演奏 会・インスタレーションからなるフェスティバルを開催.

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