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井手野 昇(いでの のぼる) データ更新日:2021.07.09

助教 /  医学研究院 臨床医学部門 臨床・腫瘍外科学


総説, 論評, 解説, 書評, 報告書等
1. 木村英世, 大塚隆生, 伊藤鉄英, 渡邉雄介, 松永壮人, 田村公二, 井手野昇, 安蘓鉄平, 宮坂義浩, 上田純二, 高畑俊一, 五十嵐久人, 水元一博, 田中雅夫, 【膵神経内分泌腫瘍(P-NET)外科の新たな潮流】 P-NETの全国集計と手術のタイミング, 日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌, 30(4):253-255, 2013.04, Abstract:本邦における神経内分泌腫瘍(NET)の診断、治療ならびに研究に関する情報の共有を目的としてNET Work Japanが2004年に設立され、2002年~2004年の3年間、患者の実態調査と2005年の1年間の受療患者を対象とした第1回疫学調査が行われた。それによると人口10万人あたりのP-NET有病患者数は2.23人、新規発症数は1.01人であり、いずれも欧米より多いことが明らかとなった。また遠隔転移の頻度、非機能性P-NETにおけるMEN1の合併率などが欧米と異なることも分かった。2010年には第2回疫学調査が行われ、その結果の公表が待たれる。P-NETの治療は外科的切除術が唯一の根治的治療であり、局所に留まるP-NETはすべてが切除適応である。(著者抄録).
2. 井手野昇, 中村賢二, 村上光彦, 大里隆, 小川芳明, 籾井眞二, 田中雅夫, 急性胆嚢炎を契機に診断され二期的に治癒切除し得た胆嚢癌の1例, 胆と膵, 32(6):557-560, 2011.04, 症例は76歳、男性。食後の心窩部痛を主訴に救急外来を受診した。腹部エコー、CT、MRIで、腫大した胆嚢の体部から底部の壁が全周性に肥厚し、胆嚢床の一部は境界が不明瞭で、急性胆嚢炎と診断した。胆嚢内腔には造影効果を示す乳頭状隆起を認め、胆嚢癌の合併が疑われた。高度の炎症による腹部症状が強く早期手術を要し、初回手術では胆嚢床切除を伴う胆嚢摘出術を施行した。術後の病理検索で乳頭状隆起は深達度ssの胆嚢癌と判明し、大腸内視鏡で直腸癌を、二期的手術として肝外胆管切除、2群リンパ節郭清を行い、直腸高位前方切除術を併施した。胆管周囲のリンパ節転移や胆管断端の癌遺残はなかった。急性胆嚢炎を伴った胆嚢癌では、画像診断や術中迅速病理による良悪性の鑑別や深達度診断は容易でない。ss以深の胆嚢癌に対する根治手術の過大侵襲を回避し、病理学的確定診断を得て二期的に根治術を行うことも一つの有用な治療戦略と思われた。(著者抄録)
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3. Kono H, Ohtsuka T, Fujino M, Ideno N, Aso T, Nagayoshi Y, Mori Y, Takahata S, Nakamura M, Ueki T, Tanaka M, Type Ⅱ congenital biliary dilation (biliary diverticulum) with pancreaticobiliary maljunction successfully treated by laparoscopic surgery: report of a case, Clin J Gastroenterol, 5:88-92, 2012.04.
4. Tamura K, Ohtsuka T, Ideno N, Aso T, Kono H, Nagayoshi Y, Shindo K, Ushijima Y, Ueda J, Takahata S, Ito T, Oda Y, Mizumoto K, Tanaka M, Unresectable pancreatic ductal adenocarcinoma in the remnant pancreas diagnosed during every-6-month surveillance after resection of branch duct intraductal papillary mucinous neoplasm: a case report, JOP, 10(14):450-453, 2013.04, Abstract


CONTEXT:

There are few studies regarding the surveillance period and interval of resected or observed branch duct intraductal papillary mucinous neoplasms (IPMNs) of the pancreas in terms of early detection of concomitant pancreatic ductal adenocarcinoma. Despite a strict surveillance protocol, some patients are diagnosed with metastatic distinct ductal adenocarcinoma after resection of IPMN.

CASE REPORT:

We herein report a patient with unresectable pancreatic ductal adenocarcinoma that developed in the remnant pancreas 18 months after resection of branch duct IPMN. Although the patient was surveyed every 6 months after the operation and imaging studies at 6 and 12 months postoperatively demonstrated no evidence of recurrence, invasive ductal adenocarcinoma with liver metastasis appeared 18 months after the operation. The patient subsequently underwent chemotherapy; however, he died 9 months after the diagnosis of metachronous pancreatic ductal adenocarcinoma.

CONCLUSIONS:

In some patients with branch duct IPMNs, 6-month surveillance seems to be insufficient to detect resectable concomitant pancreatic ductal adenocarcinoma. Therefore, identification of high-risk patients who require surveillance at shorter intervals is urgently needed.
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5. 中村雅史, 井手野昇, 高畑俊一, 上田純二, 清水周次, 田中雅夫, 【肝胆膵鏡視下手術の最先端】 腹腔鏡下膵体尾部切除術, 手術 , 64(5):611-616, 2010.04.
6. 井手野昇, 大塚隆生, 堤宏介, 森泰寿, 永吉洋介, 河野博, 安蘓鉄平, 高畑俊一, 中村雅史, 田中雅夫, 【膵神経内分泌腫瘍-Up date 2011】 機能性腫瘍の臨床・画像診断 ガストリノーマの画像診断
, 肝・胆・膵, 63(2):255-261, 2011.04.
7. 中村雅史, 高畑俊一, 河野博, 永吉洋介, 井手野昇, 森泰寿, 大塚隆生, 清水周次, 田中雅夫, 【肝胆膵系疾患に対する腹腔鏡手術】 腹腔鏡下膵体尾部切除術
, 外科治療, 105(6):559-563, 2011.04, 脾摘出を伴う腹腔鏡下膵体尾部切除術の手技について解説した。とくに、腹腔鏡下で施行するために必要な解剖である、膵背面より見た脾動脈根部周辺の解剖や、トンネリングの時に遭遇することがある脾静脈・上・下腸間膜静脈合流部付近に存在する動静脈枝等について言及しつつ具体的な手技を説明した。(著者抄録)
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8. 大塚隆生, 堤宏介, 井手野昇, 高畑俊一, 中村雅史, 田中雅夫, 【膵腫瘍:診断と治療の進歩】 トピックス 膵内分泌腫瘍 治療の現状, 日本内科学会雑誌, 101(1):109-115, 2012.04.
9. 大塚隆生, 井手野昇, 田村公二, 安蘓鉄平, 永吉洋介, 河野博, 森泰寿, 大内田研宙, 上田純二, 高畑俊一, 石神康生, 伊藤鉄英, 五十嵐久人, 相島慎一, 大久保文彦, 水元一博, 清水周次, 田中雅夫, 【再びIPMNの切除適応を考える】 IPMNに併存する通常型膵癌の診断をどうするか?, 胆と膵, 33(11):1195-1200, 2012.04, Abstract:膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN:intraductal papillary mucinous neoplasm)の3~10%に通常型膵管癌を合併することが報告されており、IPMNを通常型膵癌のハイリスク群として重点的に精査し、経過観察を行うことで併存膵癌を早期に診断できる可能性がある。IPMNの初診時および切除時にはendoscopic retrograde pancreatograhpu(ERP)下膵液細胞診と術中膵管洗浄細胞診が、他の画像診断法では捉えられない早期の併存膵癌の同定に有用である。一方、IPMNの経過観察中に早期の併存PDACを診断するためのサーベイランス法とERPの位置づけは確立されておらず、今後急ぎ検討すべき課題である。(著者抄録).
10. 井手野昇, 大塚隆生, 上田純二, 高畑俊一, 牛島泰宏, 相島慎一, 伊藤鉄英, 水元一博, 田中雅夫, 膵嚢胞性疾患, 診断と治療, 101(5):729-733, 2013.04.
11. 木村英世, 大塚隆生, 松永壮人, 渡邉雄介, 田村公二, 井手野昇, 安蘓鉄平, 宮坂義浩, 上田純二, 高畑俊一, 水元一博, 田中雅夫, 【神経内分泌腫瘍(NET)の最前線】 膵神経内分泌腫瘍の診断と外科治療 非機能性神経内分泌腫瘍, 消化器外科, 36(13):1861-1867, 2013.04.
12. 森泰寿, 大塚隆生, 井手野昇, 安蘓鉄平, 河野博, 永吉洋介, 上田純二, 高畑俊一, 山口幸二, 田中雅夫, インクレチンに着目した膵切除後の膵内分泌機能の検討, 胆膵の病態生理, 29(1):61-67, 2013.04, Abstract:2009年8月~2010年8月に施行した膵頭十二指腸切除術(PD)20例、膵体尾部切除術(DP)14例、計34例を対象に、PDとDPの術式別に術後の膵β細胞機能とグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)、ブドウ糖依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド(GIP)の変化について検討した。術前、術後1ヵ月目の糖代謝の状態をPD、DPの術式別に検討すると、PD群術前では12例が糖尿病型、8例が非糖尿病型であった。一方、DP群術前では8例が糖尿病型、6例が非糖尿病型であった。PD群では術前糖尿病型であった12例中8例(67%)が術後1ヵ月目に非糖尿病型に改善した。DP群では8例中3例(38%)が糖尿病型から非糖尿病型に改善した。更にDP群では1例が非糖尿病型から糖尿病型となり、術後糖尿病型のままであった5例中4例がコントロール不良の糖尿病となった。.
13. 木村英世, 大塚隆生, 松永壮人, 渡邉雄介, 田村公二, 井手野昇, 安蘓鉄平, 宮坂義浩, 上田純二, 高畑俊一, 水元一博, 田中雅夫, 膵NETの外科治療:術式選択の実際, 胆と膵, 35(7):635-639, 2014.04.
14. 安蘓鉄平, 大塚隆生, 木村英世, 松永壮人, 渡邉雄介, 田村公二, 井手野昇, 大内田研宙, 上田純二, 高畑俊一, 相島慎一, 五十嵐久人, 伊藤鉄英, 小田義直, 水元一博, 田中雅夫, 【見直される膵癌診療の新展開】 診断における新展開 膵液細胞診および膵液遺伝子検査による膵癌診断, 臨床外科, 69(1):12-16, 2014.04, Abstract:<ポイント>膵液細胞診は,膵炎発症の懸念から敬遠される傾向にあるものの,微小膵癌発見のための重要ツールである.KRAS変異などの遺伝子マーカーとの組み合わせにより,さらなる診断効率の向上が期待できる.(著者抄録).

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