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井手野 昇(いでの のぼる) データ更新日:2021.07.09

助教 /  医学研究院 臨床医学部門 臨床・腫瘍外科学


主な研究テーマ
遺伝子工学を応用した膵癌,膵癌前癌病変,胆道癌自然発生マウスモデルの開発とメカニズム解明.
キーワード:膵管内乳頭粘液性腫瘍,膵癌,胆道癌
2020.04~2022.03.
従事しているプロジェクト研究
人工知能を用いたIPMN良悪性診断の有用性の検討
2020.06~2025.06, 代表者:中村 雅史, 九州大学大学院医学研究院 臨床・腫瘍外科学, 愛知県がんセンター 消化器内科部
日本膵臓学会・嚢胞性膵腫瘍委員会⑤ 「IPMN悪性予測モデルの多数例での評価チーム」(以下、本体研究)で登録された症例を用い超音波内視鏡(EUS)にて取得した膵嚢胞画像を取得する。日本消化器内視鏡学会Japan endoscopic database project(以下、JED-project)のサポートを得てそのデータを学習用・検証データとして作成する。人工知能(AI)ソフトウェアを作成、東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センターのスーパーコンピューターshirokane(以下、スパコン)を用いAIの学習を行って完成させる。完成されたAIの妥当性を確認する。.
膵頭部癌門脈合併切除例における血管切除範囲・再建法と その治療成績の検討 -日韓多施設共同研究-
2020.07~2020.12, 代表者:中村 雅史, 九州大学大学院 臨床・腫瘍外科学, 東京医科大学消化器・小児外科学分野
門脈浸潤を伴う膵頭部癌において,積極的に門脈合併切除・再建が行われている1)-5).一方で,再建後の門脈狭窄や脾静脈合併切除非再建例における胃静脈瘤発生などの合併症が報告されているが9),切除・再建法におけるその発生頻度は明らかでない.また人工血管使用による長期成績も不明である。近年,NCCNガイドラインでは切除可能性分類が示され6),最も近位側にある空腸静脈への浸潤を伴う場合は切除不能膵癌に分類されているが積極的に切除している施設もあり10),門脈合併切除における血管切除範囲、再建法における短期・長期治療成績を明らかに必要がある。本研究の目的は,門脈系切除範囲とその再建法における短期・長期手術成績を検討し,安全かつ予後に寄与する門脈合併切除法を明らかにすることである。.
経口内視鏡を用いた十二指腸液中S100Pタンパク質濃度測定による膵癌早期発見法の開発
2020.07~2020.08, 代表者: 中村 雅史, 九州大学大学院医学研究院 臨床・腫瘍外科学, 九州大学大学院医学研究院 臨床・腫瘍外科学
本試験では、上部消化管内視鏡検査(Gastrointestinal endoscopy:GIE)時に採取した十二指腸液中のタンパクマーカーS100P濃度による早期膵癌のスクリーニング検査の性能を検討する。主目的として、国内多施設前向き臨床試験(第3報)において、施設差の要因と想定された条件(経口内視鏡と経鼻内視鏡の違い)を統一した場合に、これまでと同様のS100P濃度分布の結果が得られるかを検討する。副次的な目的として、採取カテーテル、保存法、測定キットについては、第3報で使用したカテーテル・方法・キットと、机上検討にて同等性を確認したカテーテル・方法・キットの同等性を確認した後、固定された十二指腸液の採取法でのS100P濃度による膵癌の診断能を把握する。.
研究業績
主要原著論文
主要総説, 論評, 解説, 書評, 報告書等
主要学会発表等
1. 井手野昇,仲田興平,池永直樹,森泰寿,中村雅史, 膵癌遺伝子改変マウスモデル開発から考える Genotype matched treatmentの課題, 第121回日本外科学会定期学術集会, 2021.04, 2019年に保険適応となった遺伝子パネル検査によって,ドライバー遺伝子を複数もつ消化器癌でも治療標的となりうる遺伝子異常やマイクロサテライト不安定性を網羅的に解析することが可能になった.がん遺伝子プロファイルに基づく推奨治療 (Genotype Matched treatment)を行い,現在切除不能とされている局所進行癌や再発病変の中で切除可能となる症例が増えれば,外科の果たす役割に変化を生じることが予想される.
 難治性消化器癌の代表であり,診断時に局所進行切除不能例が多い膵癌を例にとると,他のがん種でFDAが認可した治療や他のがん種の臨床試験で治療効果が検証された遺伝子異常が約15%に認められたとの報告がある.しかし,現時点では治療標的とすることが難しいとされ,主要なドライバー遺伝子であるKRAS,TP53遺伝子変異が高率に併存する中で,Genotype matched treatmentにどの程度の効果を期待できるかは不明である.
 われわれは膵癌の前癌病変,膵管内乳頭粘液性腫瘍のモデルであるKras; Gnasマウス (Ideno N, Gastroenterology. 2018)と,任意に変異遺伝子を組み合わせ,膵臓特異的なゲノム編集によって膵癌が自然発生するCRISPR-Cas9 systemを応用したマウスモデルの開発(Ideno N, Lab Invset. 2019)を行った.この開発を通して,変異遺伝子が誘導されるタイミングによる腫瘍細胞の伝達経路依存性の変化や,変異遺伝子の組み合わせによる膵癌や前癌病変の形質発現変化を認め,context dependentな変異遺伝子の機能が明らかとなった.
 切除組織のGenotypeは腫瘍形成や化学療法による細胞への選択圧の結果であるため重要な情報である.一方で変異遺伝子は必ずしも癌の悪性度に関連しているとは限らず,Genotype matched treatmentの効果が期待できない場合もあることが示唆された..
学会活動
所属学会名
日本消化器内視鏡学会
日本膵臓学会
日本胆道学会
日本内視鏡外科学会
日本肝胆膵外科学会
日本消化器病学会
日本消化器外科学会
日本外科学会

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