シェルパの民族誌的研究
キーワード:ネパール、ヒマラヤ、シェルパ
2010.04.
古川 不可知(ふるかわ ふかち) | データ更新日:2023.10.09 |
主な研究テーマ
従事しているプロジェクト研究
モビリティと物質性の人類学
2019.10~2022.03, 代表者:古川不可知, 九州大学, 国立民族学博物館
グローバル化の進展にともなって、人々の移動はますますその規模と多様性を増している。本研究の目的は、生業活動から観光まで、現代世界の人々が地球上を移動してゆく様々なあり方について知見を集積するとともに、人間の移動には不可避的に伴う物質的な側面を特に焦点化しながら比較分析することである。本研究ではまず、人々の移動を共通項として研究を続けているメンバーの事例をもとに、a.身体、b.インフラストラクチャー、c.マテリアリティを鍵概念としてそれぞれの移動に固有の物質的側面を検討する。そのうえで事例間の共通性と差異を、①地域(アジア、ヨーロッパ等)、②移動背景(難民、観光等)、および③移動手段(徒歩、自動車等)の三つを軸に比較分析する。本研究では人々の移動を、人とモノと環境がその都度の状況に応じて個別的な関係を取り結ぶ実践として捉え、上記の作業を通じてそこに内在する様々な物質性(matelialities)の諸相を明らかにしてゆく。.
2019.10~2022.03, 代表者:古川不可知, 九州大学, 国立民族学博物館
グローバル化の進展にともなって、人々の移動はますますその規模と多様性を増している。本研究の目的は、生業活動から観光まで、現代世界の人々が地球上を移動してゆく様々なあり方について知見を集積するとともに、人間の移動には不可避的に伴う物質的な側面を特に焦点化しながら比較分析することである。本研究ではまず、人々の移動を共通項として研究を続けているメンバーの事例をもとに、a.身体、b.インフラストラクチャー、c.マテリアリティを鍵概念としてそれぞれの移動に固有の物質的側面を検討する。そのうえで事例間の共通性と差異を、①地域(アジア、ヨーロッパ等)、②移動背景(難民、観光等)、および③移動手段(徒歩、自動車等)の三つを軸に比較分析する。本研究では人々の移動を、人とモノと環境がその都度の状況に応じて個別的な関係を取り結ぶ実践として捉え、上記の作業を通じてそこに内在する様々な物質性(matelialities)の諸相を明らかにしてゆく。.
研究業績
主要著書
1. | 古川 不可知, 「シェルパ」と道の人類学, 亜紀書房, 総ページ数:368, 2020.02. |
2. | レーン・ウィラースレフ(著)、奥野克巳・近藤祉秋・古川不可知(訳), ソウル・ハンターズ――シベリア・ユカギールのアニミズムの人類学, 亜紀書房, 総ページ数:384, 2018.03. |
主要原著論文
主要総説, 論評, 解説, 書評, 報告書等
主要学会発表等
学会活動
学会大会・会議・シンポジウム等における役割
2015.08.24, Commentator: Infrastructures, Agency and Vulnerability workshop, パネル司会・セッションチェア等.
2021.05.30, 分科会「モビリティと物質性の人類学」・日本文化人類学会 第55回研究大会, パネル司会・セッションチェア等.
2021.02.07, コメント:ヒマーラヤ若手研究会「近代化する伝承世界:ヒマーラヤの精霊・人・もの」, パネル司会・セッションチェア等.
2021.03.11, Panel Convener: Mobilities and Materialities, IUAES Congress 2020, パネル司会・セッションチェア等.
2022.03.14, ディスカッサント:TINDAS特別セミナー・パンチャーヤット時代のネパール, パネル司会・セッションチェア等, その他.
2022.02.20, コメンテーター/運営:古谷嘉章先生御退職記念講演会, 企画立案・運営等, パネル司会・セッションチェア等.
2023.03.14~2023.03.16, Session Chair / Commentator: Family potential in uncertain times: mobility, technology, and body, パネル司会・セッションチェア等.
学術論文等の審査
年度 | 外国語雑誌査読論文数 | 日本語雑誌査読論文数 | 国際会議録査読論文数 | 国内会議録査読論文数 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|
2023年度 | 2 | 2 | 4 | ||
2022年度 | 1 | 1 | |||
2021年度 | 2 | 2 | |||
2020年度 | 1 | 1 | 2 | ||
2019年度 | 5 | 5 |
その他の研究活動
受賞
人間科学研究科賞, 大阪大学, 2012.03.
研究資金
科学研究費補助金の採択状況(文部科学省、日本学術振興会)
2021年度~2025年度, 基盤研究(C), 分担, 水共生を支える社会・文化・行動の解明:守るべきもの,変わるべきもの.
2021年度~2024年度, 基盤研究(C), 分担, ヒマラヤの人と自然の連環: 東西3地域の比較.
2018年度~2019年度, 研究活動スタート支援, 代表, ヒマラヤ東部地域における輸送インフラの発展と移動する身体に関する人類学的研究.
2019年度~2019年度, 研究成果公開促進費, 代表, 「シェルパ」と道の人類学.
2020年度~2023年度, 若手研究, ヒマラヤ山間部における車道建設の人類学的研究.
競争的資金(受託研究を含む)の採択状況
2013年度~2013年度, 大学院生等に対する研究活動助成, 代表, <シェルパ>をめぐるイメージと模倣 -ヒマラヤ観光とトレッキング・ガイドの人類学的研究-.
2012年度~2012年度, 平成24年度大学院生調査研究助成費, 代表, オフシーズンを生きるトレッキング・ガイド「シェルパ」.
共同研究、受託研究(競争的資金を除く)の受入状況
2016.04~2018.03, 研究協力者:2015年ネパール地震後の社会再編に関する災害民族誌的研究.
2019.10~2022.03, 代表, モビリティと物質性の人類学.
本データベースの内容を無断転載することを禁止します。