Kyushu University Academic Staff Educational and Research Activities Database
List of Reports
Doi Hiroyoshi Last modified date:2022.05.02

Assistant Professor / Operating Rooms / Kyushu University Hospital


Reports
1. 倉本 玲子, 宮崎 良平, 甲斐 哲也, 倉本 純子, 土井 浩義, 松尾 和雅, 外 須美夫, 動脈留置カテーテルの種別による効率性と経済性の検討(Evaluation of the efficiency and economic performance of normal and built-in guidewire arterial catheters), 日本手術医学会誌, Vol.39, No.1, pp.1-6, 2018.02, 【目的】ガイドワイヤーを内蔵した動脈専用の留置針は高価だが保険償還がある、しかし保険償還は1本のみのため、2本以上のガイドワイヤー付き留置針を使用することは不採算である。一方、通常の留置針を使用した場合には保険償還はないが、留置針そのものは安価である。そこで留置針の選択が効率性と経済性に及ぼす影響を調査した。【方法】橈骨動脈へのカテーテル留置に関して、2つの研究を行った。第1回試験(2015年3月~7月、122例)では穿刺者の裁量で針を選択し、第2回試験(2016年1月~2月、136例)では以下の3つの方針に従って留置針を選択した。1)開始針はガイドワイヤー付きを優先使用。2)ガイドワイヤーなしの針で開始して失敗した場合、2本目の穿刺針はガイドワイヤー付きを推奨、3)ガイドワイヤー付き留置針の3本以上の使用は避け、困難時はエコーを使用する。留置針のタイプ、使用数、所要時間、および穿刺者の経験レベルを記録した。穿刺を開始した針に従って各試験で患者を2群に分けた(A群:ガイドワイヤー付き留置針、B群:通常の留置針)。使用した留置針の費用と保険償還額からコストを評価した。【結果】第1および第2の研究の両方において、開始針で分けた群別で、開始針での成功率と留置成功までの所要時間に有意差はなかった。第1回試験ではA群のコストが有意に高かったが(227円vs.143円、P<0.001)、第2回試験ではB群のコストが有意に高かった(-78円vs.46円、P<0.001)。第1回試験と第2回試験全体の比較では、第2回試験の方が、開始針での留置成功率が上昇し(73%vs.83%、P=0.049)、所要時間は短縮し(4.6分vs.3.1分、P=0.045)、平均コストは有意に抑制された(178円vs.-30円、P<0.001)。穿刺者の経験レベルはコストには影響していなかったが、所要時間は初期研修医で有意に長かった。【結論】橈骨動脈カテーテル留置時に、ガイドワイヤー付き留置針を優先使用し、複数本使用を避ける方針は、手術室の効率性・経済性を改善する可能性が示唆された。(著者抄録).